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日々の呟きとか小ネタとか。 現在は転生話が中心…かと。
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ジョジョは第一部が好きでした。
ジャンプネタが多い日記ですが、齢3歳の頃からのジャンプフリークなので(^^;)
少年漫画はジャンプ、少女漫画はりぼんで成長しました。今のりぼんは読んでないなあ……どんな話が連載してるんだろう。

本来なら10日の晩にアンソロ原稿終わりましたーvの報告と共に転生話だけでも更新できたらと思っていたんですが、気がついたら土曜日でした。がくり。
しかし書き終わると後悔の嵐になるのはいつものこと。
日曜からネットに繋ぐと遊んでしまうので回線を繋げているパソコンはつけませんでした。集中したいときは普段埋もれている、壊れかけのほぼワード専用パソコンでダカダカやってます。
今回、書くにあたって「これとこれとこれを入れたい。でも一個ずつならアリなのに、一緒に入れるのはありえなーい!」と頭を抱えたのですが、出来上がってみれば入れたかった要素がどれも入ってませんで、代わりに拘束ネタ(甘め)になっていました。なぜだ(笑)
提出するにはアレすぎて没にしまくったネタは、そのうちサイトで上げて行きたいと思います。
って、前回のアンソロのときに没にしたネタもまだ残ってるんですが。
と言う近況でした。
拍手とかメールとかの返事が遅れてすみません~!メールはすべて送りましたので、返事が来てないという方がおられましたら、どうぞお報せください。

で、何がタイトルの貧弱ってこの二日ほど、胃痛に倒れてしまったことでして。
以下ちょっと汚い話も混じっているので折り畳み。
あ、今ではすっかり回復して元気です。今日も元気に出勤しましたので。
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先にも言った通り、今ではすっかり元気です。二晩寝て治った。
10日、午後出だった仕事から帰ってきて腹の調子がいまいちなのを空腹のせいだと思い込んで思いっきり掻き込んだのがとどめでした。ばーかーめー。
全部吐いても2時間置きに目が覚めて吐きに行くの繰り返し、翌金曜日は最早顔色がないと出勤2時間で早々に仕事場を追い帰され、薬飲んで夜までずーっと寝ていたら大分よくなって今日はすっかり元気になって出勤したという……。
ちょうど10日の午後出だったときに、最近新人さんが入ったり、人員移動で休日が減ったとかで「明日は休むなよ~」という話をしたばかりだったというタイムリーさ。すごすぎる(^^;)
元々、来週からは元のスケジュールに戻る予定でよかったです。なんか体調を崩したせいで休んでいいと言われると、申し訳ないから……体調管理は自己責任。しかも今回はまさに自業自得以外の何物でもないorz
気をつけまーす(^^;)
やっとアルテラ以外のナスチルが登場。
……ナスカの子供たちはジョミー大好きっ子でいてほしかった願望をここで丸出しに(笑)
シロエがサイオンを持っているか持っていないか、ちょっと迷ったんですが、基本アニメ準拠なのでタイプイエローのまんまです。


目次




風を起こしながら影が駆け抜け、一瞬にして目の前に立っていたジョミーの姿が消えた。
「ジョミー!会いたかった!」
声が聞こえた斜め下を見下ろすと、タックルで抱きつかれたジョミーは横薙ぎに倒されて地面に転がって悶えていた。その上に、腰に抱きつくように手を回して一緒に転がる子供。
「せっかくノアに来たのに、どうして一度もセンターに顔を出してくれなかったんだよ!会いたかったのに……っ」
「タージオン、ジョミーが潰れてる」
風のように駆け抜けた黒髪の少年とは違い、歩いてきた亜麻色の髪の少年は呆れたような声でその行動を咎めたが、ジョミーに抱きついた少年は頬を膨らませて振り返る。
「コブはいいよ、アルテメシアでずっと一緒だったんだからさ。ボクらはずーっとジョミーたちが引っ越してくるのを楽しみに待ってたんだ。それなのにジョミーはちっともセンターに顔を出してくれないし……」
「ジョミー?」
ブルーは少年たちの会話よりも、押し倒されて地面に転がったままのジョミーが胸部を押さえて背を丸めて動かないことに眉を寄せる。
「どうかした……」
昨日からジョミーは胸を痛めていたはずだ。大したことはないと言い続けていたが、やはり大した痛みだったのではないだろうか。
ブルーが傍らに膝をついて手を伸ばすと、その指が触れるより先にジョミーが寝返りを打った。
「タージオン………」
「ご、ごめんジョミー。ボクはただ嬉しくて……ジョミーに怪我させる気なんてなかったんだ」
「わかってる。怒ってない。怒ってないから、とにかく上から降りてくれ」
眉を下げて、今にも泣き出しそうな顔をする少年に、ジョミーは苦笑を見せてその髪を優しく撫でる。
ジョミーの苦笑にタージオンと呼ばれた少年は少し安堵したように表情を緩めて身体を起こしたが、ブルーはジョミーの額に僅かに滲んだ汗に気がついた。
「ジョミー、相当痛むんじゃないのか?」
「背中を打ったし、それはまあちょっとは」
「少しのようには見えないが」
手を差し出し、ジョミーを助け起こしたブルーが指でその髪の生え際を軽く擦ると、大して暑いわけでもないのに汗が指を濡らす。
「ジョミー!ボクのせいで……っ」
「違う、昨日から少し痛かっただけだ。タージオンのせいじゃないよ」
顔色を青くして息を飲む少年に、ジョミーは緩く首を振りながら汗を拭ったブルーの手を握った。その掌もしっとりと濡れている。
だが強く力を込めて握るそれからは、これ以上は追及するなという拒絶を感じた。
タージオンという少年のために平気としておきたいようだが、それは逆にブルーには相当痛むのだと教えたに等しい。
後で追及しようと口を閉ざしたブルーに、ジョミーから少し安心したような気配が伝わって握っていた手が離れた。
「ボクが少し痛みを貰うよ」
そんな不可解なことを口にして手を伸ばした少年に、ジョミーは途端に顔色を変えて厳しい表情でその手首を掴んで自分から引き離す。
「サイオンをそんなことに使うな!」
「でも」
「繰り返すけどお前のせいじゃない。……タージオン、サイオンは人と人とがわかり合うことを助ける大切な力だ。それは便利な道具じゃない」
手首を握ったまま、真摯な表情でじっと瞳を覗き込んで言い聞かせるジョミーに、タージオンは言葉に困ったように沈黙して俯いた。
「コブも」
傍らに立っていた亜麻色の髪の少年も慌てたように首を立てに振って頷く。
「タージオン」
もう一度ジョミーがすぐ傍の少年を覗き込むと、黒髪が揺れて俯くように頷いた。

「そんなところに固まってしゃがみ込んで何をやってるのさ」
呆れたような声が背後から聞えて、ブルーは眉を潜めて振り返る。
昨日、食堂でなにやらジョミーに関して言いがかりをつけてきた少年だ。
だが少年は端からブルーを見ておらず、まるでそこにいないかのように横を通り過ぎて地面に座り込むジョミー達を見下ろした。
「タージオンがぼくに会いたかったって飛びついてきたんだ。可愛いだろ?」
ジョミーはにんまりと笑みを浮かべてタージオンの頭を抱えるようにして抱き込む。
「ジョミー!」
慌てたようなタージオンの声はけれどどこか喜びを隠し切れておらず、ブルーは僅かにムッとした。
子供を相手に一体何に腹を立てたのかは謎だが。
シロエは鼻先で笑い、ジョミーとは種類の違う笑みを少年に向けた。
「やっぱりタージオンは子供だな」
「シロエに言われたくない。ジョミーがノアに来る日をカレンダーとにらめっこして待っていたくせに」
「余計なことは言わなくていい」
睨みつけるシロエと、ジョミーに抱き込まれて余裕の笑みを見せたタージオンに、まったく無関係の位置に居たコブが溜息をつく。
「兄弟喧嘩はいいからそろそろジョミーを解放してあげなよ、タージオン」
「そうだった!ごめんねジョミー!」
慌てて立ち上がったタージオンは、ジョミーの手を取って立ち上がる手助けをすると、そのまま握った手を引いて歩き出す。
「お、おいタージオン」
「掌を擦り剥いてる。センターで消毒してもらおうよ」
「これくらい平気だって!」
引っ張られて行くジョミーの鞄をコブが拾って一緒に横に並んで建物に向かって歩いて行く。
ブルーは後に続こうとするシロエの腕を掴んで引き止めた。
「……なんですか」
先ほどの少年たちといいこの少年といい、ほとんどブルーが存在していないかような態度だがそれは別に構わない。
引き止めたのは用があるからだ。
「先ほど……君の弟、か?あの少年がジョミーの痛みを貰うと言ったのだが」
「タージオンが?痛みを?」
「飛びついて押し倒したせいでジョミーが痛がっていたためだ。ミュウにはそんなことが可能なのか?」
顎に軽く握った拳を当てたシロエは、考え込むような表情で眉を寄せる。
「ぼくには無理ですが、サイオン能力が高ければ可能です。タージオンとかアルテラとか。コブもできるかもしれないな」
その発言で、シロエもミュウであることがわかった。
今までミュウと接することなんて、ほとんどリオくらいしかいなかったのに、この数日で一体なんの変化だろう。
「……ジョミーにもできるのか?」
おかしな夢を見た。
夢の中では日の落ちたブルーの部屋にジョミーが居て、胸部の痛みを誤魔化したと言った。
その翌日から、ジョミーは胸を痛めている。
夢は夢だ。そう思うのに、気になって仕方がない。
だが考え込んでいた様子のシロエは、意外なことを聞かれたかのように瞬きをする。
「まさか。ジョミーはサイオンを使えない。センターに通うのはアルテラの付き添いですよ」
「本人がミュウだと気づいていない可能性は?」
「可能性としてはありますけど……なんていったってアルテラの姉妹ですからね。でもファントムペインは自覚のないミュウにできるようなことじゃありません」
「ファントムペイン」
「ええ、ぼくらはそう呼んでいます。本当に自分が持つ痛みではないから本来のファントムペインに近いものとして」
ジョミーにはできませんと繰り返すシロエに、今度はブルーが考えに沈む番だった。
出来すぎた偶然なのだろうか。
色んなことに。
アニメ・ドルアーガの塔を見ました。
……正直びみょー。
いや、ああいうノリの話は嫌いじゃない。むしろ好き。「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」が禁句なのはもはや常識(笑)
ただ、前情報をまったくこれっぽっちも見ていなかったので、勝手にロードス島戦記並みの正統派ファンタジーを期待していただけで……こう、想像とのギャップにまだ心がついていけてない感じ(^^;)
オープニングが学園ものだったときはどうしようかと……まさか鳩の戦記みたいにオンラインゲームなんてオチかとビビりました。ドルアーガのオンラインゲームは実際にあるので。(オンラインゲームが舞台で進むなら例えは.hackの方が一般でしょうが、.hackは見たこともプレイしたこともないんだ…)
でも1話を見ただけではまだ安心できないかー。
まるマは元から原作ファンで、アニメのあのツッコミどころ満載の展開も織り込み済みで見ているのでむしろ安心感が。これでこそマニメ(笑)

行きたいと言っていたガンダム00大阪オンリーは今日開催ですが、それどころじゃなかったです。
サイトも全然更新できてないですが、それ以上にアンソロ。
えろ度が低すぎるとか長が最低すぎるとか、書いては没にしてばっかりいたら、締め切り目前でした。わーっ!
だってブルーがどの話でも変体、じゃない変た……げふ。
で、没にしまくった挙句に結局ダメな人っていうのはどうなんだろう。
書きかけの太陽の花をアップしたら、体力のいる原稿に戻ります。自分的に濡れ場は正気に戻る間を与えず一気に書き上げるのがコツです。正気に戻ったら恥かしくて叫びたくなるので負け(^^;)
しかし書いててもっとも体力を消費するのは、実はぴゅあな純愛ラブラブシーンだったりする……(笑)
有名なセリフですが若い人だと元ネタが分からないかもしれないタイトル(笑)
今日は昼飯を食いっ逸れたり、百メートル走ダッシュのような真似を何度も繰り返したりとバテバテだったんですが、それ以上に幸せが舞い降りた……!
以下、探し続けていた本が買えたというだけの話。
それだけなんですが……嬉しすぎて語らずにいられなかったのです(笑)

基本的に本は商業誌でも同人誌でも新刊派で、滅多に古本屋では買い物はしないのですが、商業誌の絶版物や、同人誌なら古い物は古本屋でしか手に入らないので、ちょくちょく覗いてはいます。
同人の場合はま○だらけとか、KA○とか。大抵は目当ての物は見つけられず、そのジャンルの古めの本を買うだけなんですが、今回はようやく見つけました。目当ての本!
数年前に発行された同人誌で、サークルさんもその後ジャンル替えされていたので仕方なくここ三年ほど古本屋を巡り続けていたという……ああ!やっと見つけたー!
シリーズ物で、最終巻となる番外編で10巻目。
……これは商業コミックでも言えることですが、シリーズものって大抵後の巻ほど古本に出されないんですよね……。
もう、この本が欲しくて難波のオタクロードに何度通ったことか(笑)
以前は仕事の関係で日曜日は休めなくて、そこからイベントにすっかり遠ざかってしまっていたことが痛恨でしたが、これでもう何の悔いもないわー!
ガンダム00の同人(こっちは新刊。書店委託情報があったので)を買いに行って売り切れで買えず、幻水でホクホクして帰ることになるとは。
ありがとうK-B○○kS!(伏字になってない)
時間がないのに無理をおして難波に立ち寄ったんで昼飯を食いっぱぐれたのですが、本望です。
これでたぶん、このサークルさんのこのジャンルの本は全部揃ったと思うんですが……どうだったかな。今のジャンルも追っ掛けている現在進行形で大好きなサークル様。
仕事の疲れも何もかもがいっぺんに吹き飛びました。
こういうとき本当に、素敵なお話を書かれる方って偉大だと心の底から思います。
ああ……これでしばらく何があっても幸せだ……v

エイプリルフールさえもサイト嘘より小話に持っていくサイトです。
元々なんにもするつもりがなかったから遅くなりましたが、サイト名を考えたら嘘の日はなんかしとかないと!という気になったので(笑)
4/1で学園ということはブルーは既に卒業しちゃってるんですね。この話を書こうとして初めて気づきました。まあ……シャングリラ学園の暦が日本と同じだったとしてですが……(^^;)
ところで四月一日と書くと「わたぬき」と読みたくなります(だからなんだ)



「ジョミー……大変なことになった」
休日登校、青の間。
すぐ傍に控えた入学式に向けて、生徒会として行う歓迎の言葉の草稿を考えていたジョミーは、突然やってきて青褪めた顔色でそんなことを言い出したブルーに、リオと顔を見合わせた。
「どうしたんですか、一体」
ブルーが大袈裟なのは今に始まったことではないので軽い気持ちで水を向けてみると、ブルーは額を押さえて深い溜息をつきながら椅子に座る。
「僕の卒業が取り消しになった」
「はあ!?」
どうせ大したことはないと草稿に戻ろうとしていたジョミーが声を裏返してペンを取り落とす。
「ど、どういうことですか?」
滅多なことでは動じないリオも声が上擦っている。
ブルーは二人にそれぞれ目を向けると、再び溜息をついて首を振った。
「卒業自体が、手違いだったらしい。出席日数が足りないはずが、それを通してしまったと……」
「そ、そんな!だって証書まで渡しておいて……」
「電話を受けてね……証書なら今返還してきたところだ」
ブルーが鞄から卒業証書を入れる筒を取り出して蓋を開けると、中は空になっていた。
「返還って……そんなの向こうが悪いのに、素直に応じたんですか!?あなたらしくもないっ」
ジョミーは机を叩いて立ち上がったが、どうやら小細工が過ぎたようでリオは目を閉じて肩を竦めた。
「普通なら……そうだね、抗議くらいはしたかもしれない。だが僕はそれはそれでいいかと思えてしまったから」
「どうしてそんなことが……っ」
「高校に戻れば君がいる」
先ほどまで青褪めた顔色をしていたくせに、今度は笑みを浮かべて机に肘を乗せると、指を組んだ手の甲に顎を置いて立ち上がったジョミーを見上げた。
「もう一年、ここで君と過ごせるのなら、それも悪くないかとね」
呆気に取られたように口を開けたまま言葉をなくしたジョミーに、リオは気遣うような視線を向ける。
どう言ってくれるかと期待して待っていたブルーは、ジョミーが突然身を翻したことに驚いて駆け抜けようとしたその腕を掴んだ。
「どこへ行くんだい、ジョミー」
「抗議してきます!だってこんな話ひどいですよ!」
掴まれた腕を振り払う勢いで職員室か校長室か、とにかくどこかへ向かおうとするジョミーに、慌ててブルーも席を立ちながら掴んだ腕を強く引いた。
「よしなさい、そんなことを詰め寄れば、君が笑われるだけだ」
「笑って済むことじゃないでしょう!」
「ジョミー、カレンダーを見てください」
冷静なリオの声にジョミーが振り返ると、リオはカレンダーのすぐ横に立って今日の日付を指差していた。
4月1日。
「今日は何の日ですか?」
「何の日って、今それどころじゃ………な、んの………日……」
ようやく気づいたらしく、力尽きたように床にへたり込んだジョミーに、腕を掴んだままブルーもその前にしゃがみ込む。
「君が本気で僕のことを案じてくれて嬉しかったよ」
「エイプリルフールだからって性質が悪い嘘つかないでください!本気にしちゃったじゃないですか!」
「いくらこの学園がのんきだからといって、さすがにこれはありえないさ」
ジョミーは赤くなった頬を膨らませてリオに視線を向ける。
「最初は一緒に驚いてたよね……?」
「卒業証書を返すとしたら、筒ごと返すはずですよ。中身だけなんておかしな話ですから」
「つまりそれまでは、君も本気にしていたのか……」
「出席日数が足りないなんて、あなたならありえる嘘をつくのが悪い!」
「信用がないな。さすがに足りるように計算はして……いや、なんでもない」
悪びれもせずにそんなことを言うブルーに、ジョミーは掴まれたままだった腕を振り回してブルーの手を振り払う。
「ジョミー、そんなに怒らないでくれ。まさかそこまで君が僕のために怒ってくれるなんて思わなくて」
「だって……」
ジョミーは膝を曲げた足をハの字にして床にぺたりと座り込み、膝の間に両手をついてブルーを見上げる。
その目尻には僅かに涙が浮かんでいて、そんな目にそんな格好で見上げられてブルーは我知らず顔を赤く染める。
「そうしないと、喜んじゃいそうだったから……」
「ジョミー?」
「もう一年、あなたと一緒にここにいられるんだって……」
ぎゅっと唇を噛み締めて、俯いたジョミーに思わず手が伸びる。
「ジョミー……」
まさかそんなことを言ってくれるなんて思いもしなかった。
喜びに震えそうな手が、その肩に触れようとする瞬間、けろりとした様子でジョミーが顔を上げる。
「なんて、本気にしました?」
「え……?」
目に浮かべていた涙など、始めからなかったように欠片も見えない。
「あと一年も、あなたのお守をしながらソルジャーなんてやってられませんよ。今度からは多分トォニィも入ってくるし」
呆気に取られるブルーを笑いながら、ジョミーは床についた手に力を入れて立ち上がると、埃を払うような仕草で制服を払った。
「おあいこ、ですよね?」
「ジョミー……」
僕は本当に喜んだのに。
がっくりと肩を落としたブルーに、ジョミーは勝ったと笑いながら勝利の宣言を上げた。

最初に騙したお詫びに飲み物を奢ってくださいと強請ると、ブルーは諦めたように苦笑を零して扉に手をかけた。
「リオの分もですよ!」
強調すると、了解したとばかりに手を振ってそのまま青の間を出て行く。
「やれやれ、原稿に戻らなきゃ」
もう少しで下書きが終わるから、早く書き終えてブルーが帰ってきたときには一緒に一服しようとペンを手に座る。
ジョミーの参考にと出していた歴代の生徒会長の挨拶の原稿を片付けようと手にしたリオは、一番上に乗せた原稿を見て小さく笑った。
「リオ?」
「本当は、どちらが嘘だったんですか?」

最初に色々な原稿を見比べていたジョミーは、生徒会長のことをソルジャーと呼ぶよう定めた前ソルジャーの原稿を手にしてしみじみと溜息をついたのだ。
「まともにソルジャーやってるあの人は、本当にすごいのに……」

もう一年、一緒にいられると喜んでしまったということと。
それは嘘だと舌を出したことと。
微笑むリオに、ジョミーはふいと横を向いて赤く染めた頬を隠すように頬杖をついた。
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