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日々の呟きとか小ネタとか。 現在は転生話が中心…かと。
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三箇日というにはまだあと今日一日が残っておりますが、正直なところ早よ終われな気分で一杯です。日常よりしんどいよ、正月!
年始ご挨拶短編も元々元旦に上げるはずが、親戚に挨拶に行って酔い潰されてたのと、翌日挨拶に来た人への対応で更にずれ込み3日に……。
仕事行ってるほうが時間も取れて疲れもないってどういうことだ、正月休み~(苦笑)
恐らく一番大きな理由は睡眠。現在、ちっさい子供がいるので早く寝て早く起きるという健康的な生活をせざるを得ないので眠くて仕方ありません。何かが間違っている不満(笑)
普段が明け方から2~3時間寝て、夕方仕事から帰って来て1~2時間寝て、また明け方まで活動、のおかしな生活をしているので、深夜から早朝まで6時間寝ても寝た気になれない……。
これを機にまともな生活にすればいいのかもしれませんが、ペースが作れるまで2,3ヶ月、ほとんどサイトの更新ができなくなりそうなので却下の方向で……夜中のほうが書きやすいんですよね~。
とりあえず、今日までが親戚との付き合いで、明日から仕事。
何で去年まではここまで疲れなかったのかと思えば、それまでの仕事が元旦から始まっていたので、親戚付き合いが最低限で済んでいたからだと気づきました。
同じ連休ならお盆のほうが好きだー!(^^;)
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新年ご挨拶の後は、今年最初の小話。
シャングリラ学園で、大晦日のそのまま続きです。




握り合ったジョミーの手を、そのまま自分のコートのポケットに招き入れたブルーはご満悦の様子で、苦手なはずの人込みの中でも笑顔を振り撒いている。
ここは人込みの中で、手を取り返そうと暴れたら周りに迷惑が掛かる。
ジョミーはそう自分に言い聞かせて、がっちりと握られた手を振り払うことを我慢した。それにカイロの入ったコートのポケットの中はとても暖かいし。
「ジョミー、ジョミー」
「なんですか」
「甘酒だ」
ブルーが指を差した茶屋の表には、甘酒ありますの紙がひらひらと冷たい風に煽られて揺れていた。
「順番が逆ですよ。先にお参りでしょう?」
「どうせ飲むなら一緒だよ、行こう。身体が温まるよ」
人の流れを縫ってまで店に向かうブルーに、ジョミーは引っ張られるままに諦めて進んだ。

だが。
「む、前生徒会長と新人ダメ生徒会長ではないか」
「あ、お前は!」
「キース・アニアン。君も初詣に来ていたのか」
店の軒先で、両手で甘酒の入った器を手に啜っていた相手にジョミーはあからさまに顔をしかめて立ち止まり、ブルーは目を丸める。
「機械が絶対のお前が神様に詣でるなんてね。意外と機械への信頼は薄いんじゃないの?」
「儀礼は儀礼だ。だからこうしてマザー二号も一緒に連れてきている」
キースの後ろの影にいたマザー二号を示されて、ジョミーは溜息をついた。
「人込みの中にこの箱持ってきて……迷惑だな」
「ヒトツノポケット、フタツノテ。ソッチコソメイワクヤナイノー」
「え?あ!う、うるさいなっ」
こんな恥かしいことを機械に突っ込まれるなんてとジョミーが慌ててブルーの手を振り切ってコートのポケットから手を引き抜くと、ブルーもポケットから手を出して、空になった手を見て眉を寄せる。
「ジョミー」
不満そうに手を差し出されて、ジョミーはその手を叩き落した。
「もうしません!」
「なんだ、小銭泥棒でもしたのか?」
「するか!そんなこと!」
小銭を返せと手を突き出してきたわけじゃない!
そう叫んだものの、マザー二号でさえ気づいていることに気づいていないキースに安心するような、不憫なような。
ちらりとキースを伺い、マザー二号に視線を落としたジョミーは思わず目を擦ってしまった。
「……キース」
「なんだ」
「マザー二号の防水加工は」
「なんだいきりなり。むろん完璧だ。以前温泉にも連れて入っていただろう」
「内部も?」
「なに?」
胸を張って答えたキースの眉間に皺が寄り、足元のマザー二号に目を落とした。
ジョミーとの話に気をとられている間に、手にしていた甘酒のカップにマザー二号の口(?)がつけられている。
「マ、マザー二号!?」
「ブンセキ、ブンセキ。ブンセキケッカ。ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、アミノサン、ブドウトウ、ヲ、ケンシュツ」
紡がれた機械音の言葉に、焦りの色を見せたキースの様子が落ち着きを取り戻す。
「……見ろ、ただの分析だ」
「でもなんか急にロボットらしい喋り方になったぞ?」
ジョミーが首を傾げるのと、マザー二号の分析の続きはほぼ同時に告げられた。
「ビリョウノ、アルコール、モ、ケンシュツ。ミセイネン、ハ、コレヲ、キンジマス」
「え……?」
「ハイジョシマス」
マザー二号の胴体部分の蓋が開き、そこからドリルだのハンマーだの、さまざまな工具を先に取り付けたアームが飛び出す。
「ま、待て、マザー二号!」
甘酒のカップを手に、間一髪でその一撃を避けたキースは慌てて片手を前に突き出す。
「甘酒は本来アルコール飲料ではない!先程インプットしたがばかりのことを忘れたのか!」
「ミセイネンノ、インシュハ、キンシ、キンシ」
「やめろ、マザー二号!やめないかーっ!」

器用にも手にした甘酒を零さずに、繰り出される工具の攻撃を避けながら遠ざかって行くキースの背中に、ジョミーは軽く頭を掻いた。
「………行こうか、ブルー」
「その前に甘酒を……」
「マザー二号が戻ってきたらどうするんですか」
「でもジョミー」
ぐいぐいと引っ張って歩き出すと、名残惜しげに指でも咥えそうな様子で茶屋を返り見るブルーに溜息をつく。
「そんなに甘酒が飲みたかったら、ぼくが作ってあげますから、もう行きましょう」
マザー二号もだが、またキースが戻ってきたら厄介だ。
ブルーはぱちぱちと目を瞬いて、それから頬を緩めて再び上機嫌な笑みを見せる。
「それは、僕の家に来てくれるということかい?それとも君の家に呼んでくれるのかな?」
「どっちでもいいですよ」
ブルーが喜んでいるは、甘酒を飲めることなのか、それともジョミーとともに過ごせることなのか。
どちらなのかは恥かしいので聞かないことにした。
昨年は色々と、本当に様々お世話になりました。
今年も当サイトをどうぞよろしくお願いいたします。


いやしかし本当に、途中からパロやパラレルがガンガン増えてどうしようかと(^^;)
どの話にしても、ブルーが細かな差はあれ、根本が変わらないので最初はあんまり気にしてなかったんですよね。うちのブルーはいつもムッツリ(笑)
ブルーとジョミーにはそれぞれ違う意味で土下座をしなけりゃいけないようなサイトですが、今年もきっとこんな調子です。
内容も更新速度もマイペースなサイトですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです!
滑り込みで今年最後の更新です。シャングリラ学園で大晦日。
学園と言いつつ、相変わらずジョミーとブルーしか出てません。
しかも相変わらず日本みたいな舞台に……(笑)
拙いサイトですが、来年もよろしくお願いいたします。
それでは今年もあと残りほんの少しですが、よいお年を!





「この間クリスマスで遊んだのに、大晦日に年越しで初詣なんて、あなた受験生の自覚あるんですか?」
片手を上げて満面の笑顔で出迎えたブルーに、両手をポケットに入れたまま寒そうに首を竦めたジョミーは渋い顔で最初から説教の体勢だった。
「これはまたつれないことを言うね。ジョミーは僕に会いたくないのかい?」
そんなことを言いながら、ブルーは少しもそんな心配などしていない様子で手を差し出してくる。
「……なんですか?」
差し出された手を見下ろしながら胡乱な目を向けるが、ブルーの笑顔はまるで崩れない。
「人込みがすごいから、はぐれたらいけないだろう?」
「……手を繋げ、と」
「そう」
「いやですよ!恥かしい!」
差し出されていた手を叩き落すと、先に立って歩き出した。後ろでブルーの笑顔が深くなった気配がして、口を引き結んで前のめりになる。
文句を言いながら結局ここまで来ているのだから、ブルーの笑顔が曇るはずもない。
「ジョミー」
「なんで……うわぁっ、冷たっ!」
氷のような手に頬を掠められて、ジョミーは思わず悲鳴を上げた。
「なにするんですか!」
「いや、冷たいだろうと少し触ってみただけだよ。いい反応が返ってきたね」
嬉しそうに言われて、思わず拳を握り締める。殴っていいだろうか。今だったらきっと誰も咎めない気がする。
だがその衝動を実行するよりも、周囲の視線が一斉に集まったことのほうが耐え難かった。
高校生にもなって人込みの中で何をじゃれているかと思われていそうでいやだ。
「ほら!さっさと行って、さっさと帰りますよ!」
放っておくといつまでもダラダラとしていそうなブルーを引っ張って行こうと、その氷のような手を掴んで人込みの中を歩き出した。
「ジョミー」
「なんですか」
「さっき叫んだくらいなのに、僕の手を掴んで冷たくないかい?」
その前に手を繋ごうと言ってきたのは誰だ。今更そんなわけのわからないことを。
「冷たいですよ。だからさっさと帰ろうって言ってるんです!」
「でも初詣が終われば君と別れないといけないから、いやだな」
「ぼくは風邪を引くほうがいやです」
「……しょうがない」
深い溜息をつくと、ブルーは引かれた手を逆に後ろに引っ張り、握り合わせたまま自分のポケットに入れる。中はただポケットの中というだけではなく暖かい。
「……ブルー……あなた、中に何かいれてますね?」
「うん。カイロを」
「どうして手を温めないんですか!」
「だって冷たければ、君がこうやって握ってくれるから」
いい歳して「だって」ってなんだ、「だって」って!
けれど結局ブルーの思惑通りの行動をしているのかと思うと、文句を言うよりも肩が落ちた。
しかもそれがいやでないのだから、それこそが本当にブルーの思惑通りなのかもしれない。
今回は幕間といいますか、14話のそのまま続きではありますが、ブルーの家から帰る途中のジョミーとアルテラ(とママ)。
せっかく姉妹なので、姉妹らしい会話を!と思ったのに、ジョミーが中途半端に男の子の意識があるので、きゃっきゃっと華やかな会話にならない~(笑)


目次




「すっごく格好いい人だったね、ジョミー!」
帰る道すがら、ママについてきていいものが見れたとジョミーの袖を引いて感激のままにそう言うと、ママは額を押さえて溜息をついて、ジョミーは片方の眉を軽く上げて苦笑を滲ませた。
「アルテラ、お前ね……」
「だって本当のことだもん。赤い目がルビーみたいで綺麗だったわ」
「そうだね……」
「でもちょっと冷たそうだった」
「こら、アルテラ」
ママに頭を小突かれて、頭を押さえながら頬を膨らませる。
「だって本当のことだもん!」
「………そうだね」
ママに小突かれたところを、ジョミーが優しく覆うように撫でてくれる。
「少し不機嫌だっただけだよ。本当はとても優しい人だ」
「あらジョミー、あなたあんな綺麗な子と知り合いだったの?そんなこと、ママに一言も言ってくれなかったじゃない!」
「ほらぁー!ママだってあの人のこと綺麗だって思ってたんじゃない!」
注意したくせにと唇を尖らせて抗議すると、ママはこほんと咳払いをして誤魔化した。
「知り合いじゃないよ。ううん、知り合いじゃ無かったよ。だってあの人はノアの人じゃないか。ぼくら引っ越してきたばっかりだよ?」
「でも今、」
「優しい人だよ。ぼくのせいの怪我を、何度も気にするなと言ってくれたじゃないか」
「あれはどちらかと言えば、面倒だからに見えたけれど」
「そうかもね」
くすくすと楽しそうに笑うジョミーに、ママと顔を見合わせて首を傾げる。何がおかしいのかわからない。
「だってすごく不器用そうだと思わない?あの人が微笑みながら、自分に向けて手を差し出すところとかを想像してみてよ。きっと誰だって虜になっちゃうよ。なのにぶすーっとしているの。もったいない」
「それは……」
「確かに、そうね」
ママと同時に空を見上げて、想像しただけてそれはとても魅力的なお誘いだった。
だけど空を見上げて思い出す。今はまだ青いけれど、夕焼け空はあの人の色。
「でもでも!すごく綺麗だけど、わたしはソルジャー・アスカの方が格好いいと思うわ!素敵よ!」
「ブルーが格好いいって言い出したのはお前じゃないか」
「それはそれ!ソルジャー・アスカの貴重映像をジョミーは見たことある?すごく格好いいのに、笑ったら可愛いの!」
「見たよ。お前が散々見せてくれたじゃないか。地球で咲いた『ユゥイの花』を手に微笑んだあれだろ?」
「そう!いつもメディアに出るのは責任のある人らしい微笑みなのに、あの時の笑顔がすごく可愛くて、わたしもう、ソルジャー・アスカ以外は目に入らない!」
「だからブルーが格好いいって言いだしたのはお前じゃ……」
「それはそれなの!」
揚げ足を取らないでと大声で怒れば、ジョミーは軽く肩を竦めてはいはいと手を振る。
「そんなこと言って、コブとはどうなんだ?それにノアにくればタージオンにも会えるって張り切ってなかったか?」
「コブもタージオンも子供なんだもん。ソルジャー・アスカとは違うわよ。二人は友達なの」
「やれやれ……最近の子供って色気付いてるよなあ」
年寄りみたいなことを呟くジョミーに、ママは頬に手を当てて深い溜息をついた。
「アルテラくらいが普通なのよ。ママはジョミー、あなたの方が心配だわ。サムくんとはまるで男の子同士の付き合い方みたいだし……」
「サムは友達なんだから、男も女もないじゃないか」
自転車で二人乗りして、ブレーキが利かなくなって飛び降りる。確かにサムとは甘い関係にはなりそうもないわ。
「じゃあジョミー、さっきのブルーって人は?あの人のことは格好いいってジョミーも認めたじゃない。どきどきしない?しばらく一緒にいるんでしょう?頑張ってみたら?」
「そんな甘いもんじゃないだろ」
ジョミーは呆れたように溜息をついて、肩を落として振り返る。
「ぼくがあの人の傍にしばらくいるのは、怪我をさせたお詫びだぞ?印象最悪で始まって、頑張るもなにもないだろ」
「なに言ってるのよ!最悪だったら、あとは上がるしかないんじゃない!ジョミーは努力が足りないのよ!」
「………アルテラ、お前、なかなか的を射たことを言うなあ……」
感心されたのに、なぜか馬鹿にされているようにしか聞えなくて、眉を吊り上げて拳を振り上げる。
「どうしていつまでもそんな男の子みたいな格好してるの?スカートは?可愛いブーツは?髪を伸ばしてみたらいいのに!」
「お前までママみたいなこと言うのは勘弁してくれよ」
ジョミーは頭を抱えて逃げ出してしまう。
「ジョミー!ちゃんとしたら、絶対可愛いのにー!」
「可愛いのはアルテラに任せるよ!ぼくには無理っ」
「まず「ぼく」って言うのはやめるの!」
隣でママは溜息をついた。
「本当にね、あなたの半分でいいから、ジョミーも女の子の自覚を持ってくれたら嬉しいのだけど……ママもジョミーは絶対可愛いと思うわ。どうしてあんなに男の子みたいな格好しかしてくれないのかしら……」
「ミニのタイトスカートとロングブーツとか、可愛いけど活動的な格好から始めたらどうかしら?動きにくいのが嫌っていうなら、アンダースコートみたいなのを履いておけばミニでも大丈夫だと思うし……」
「だめよ、それじゃジョミーは見せても平気とか言って、スカートでとんでもないことをしそうなんだもの」
だったらズボンでいてくれたほうがまだ被害が少ないと溜息をつくママに、一緒になって額を押さえるしかなかった。

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