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日々の呟きとか小ネタとか。 現在は転生話が中心…かと。
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拍手で見てみたいと嬉しいご意見をいただいたので試しに書いてみました。
転生話。基本はアニメに準拠。都合のいいところだけ原作っぽい箇所があるかもです(また^^;)
性別は、女の子と男の子と両極に別れる意見を頂いたので、しばし悩んでみます。
ということで、もしかするとジョミーが女の子になるかもしれない危険をはらみますのでご注意ください。どっちも捨て難いエピソードがあるので悩む……。
いっそ両方別の話で書いてみるか(またそんな無茶をorz)
ジョミーの登場までには性別も決めますよー。

今のところラストまで書ける自信がいまひとつ持てないので、形が定まるまではこちらでちょこちょこ書き散らかしです。
形になると踏んでからサイトの方へ移行予定。
そんな未完の可能性を多分に含んだ話ですが、それでもよろければということで。

舞台などについて、作中でちらほら説明していく予定(無理そうならまとめた設定を掲載します^^;)


闇に浮かぶ、青く輝く球体を夢見る。
白い筋の掛かったそれはとても美しく、強く、強く心惹かれる。
手を伸ばしても届かない。その姿を知っている。
ライブラリーへ行けばいつでも見ることが出来るその姿。
もう記録でしか見ることの出来ない美しい青。
今は赤茶けた色に濁った星。


地球。


青い色がゆっくりと濁り、現在の本当のその姿で闇に浮かぶ。
美しさを喪ったその星に、興味がなくなるかと思えばおかしなことにやはり心惹かれて仕方が無い。
あんなもの。
そう、思うのに。

ぼんやりと闇に佇みその姿を眺めていると、視界の端に赤が翻った。
目の前の星のように、濁ったものではない鮮やかな赤。
横に首を捻ると、闇に沈んでいた周囲に光が差し込みここがどこかの部屋であることに気づいた。
目に映った赤は、どうやらマントの色だ。
一人の青年が立っている。後姿しか見えないその姿に、それでもなぜか胸を締め付けられるような想いが込み上げる。
金の髪が美しい。光を反射して、キラキラと輝く。まるで、彼の心のように、鮮やかに。
「心?」
どうしてそんなことが分かるのだろう。初めて見る人物の後姿だけで、彼がどんな人柄かだなんて。
彼は耳が不自由らしく、大きな補聴器をつけていた。
随分とタイプが古いのか、彼には不釣合いなほどの大きさ。
いや、違う。あれは恐らく補聴器として以外の機能が何かあるのだろう。

「フィシス。また、君の地球を見せてくれないか」
青年が問い掛けると、彼の前に麗しい金の髪の女性が現れる。
ああ、彼女は知っている。映像で見たことがある。
青き地球の女神。
ESPという不思議な力を操るミュウの中でも、特別な存在。
茜色の髪のミュウの長に大切にされ、それから人間の中にも多くの信望者がいるという。
恐らく、傍から見れば自分もその信望者の中の一人に違いないが、本当はそうではない。
「どうしてだろう……僕はいつも、あの人を見ると」
懐かしくて、愛しくなる。

映像でしか見たことのない美しい人は、青年の言葉に喜ぶように胸に手を当てて何度も頷いた。
「まあ、ソルジャー!なんとお久しぶりでしょう。ええ。ええ、もちろんですわ、喜んで」
フィシスが白魚のような指をした手を差し出すと、青年は黙ってその手を取った。
「ソルジャー、目を閉じて。心を私に委ねて……指と指を絡ませて……」
細い指と、案外とそれほど大きくない青年の形の良い指が絡み合う。
そんな場面を見ても、嫉妬や焦燥や、あるいは羨望いった感情が湧かないのだから、やはり自分はフィシスの信望者ではないのだろう。

「見えますか、ソルジャー」
「………ああ、見える。青い地球。美しい星。あの人が焦がれた……」
地球は青くなんてない。300年前に明かされた真実。
その真実が知らされた時、地球は更に傷ついた。かつて人を支配していたマザー・コンピューターの意思とやらで。
今も一部の許可されたものだけがその再生作業に従事することができる、そんな場所だ。
それをその頃から生きていたはずのミュウの彼女達が知らないはずはない。
だがふとした違和感を覚える。
そうだ、ミュウの長、ソルジャーは茜色の髪の背の高い青年のはずだ。どうしてフィシスと同じ金髪なのだろう。

疑問は長く続かなかった。
フィシスが絡ませていた指を離して、震えながら両手で顔を覆ったからだ。
「ソルジャー……どうして私の地球のイメージと、あの地球の人のイメージが同じなの……?」
「フィシス」
「私は、私のせいであの人は……」
「違うよ、フィシス。君のせいじゃない。もしもあの人の死に責任があるとしたら、それは力が足りなかったぼくこそが負うことだ。ナスカに降りると決めたぼくこそが」
「そんな、―――!」
顔を覆っていた両手を降ろして、フィシスが青年に呼びかけた。どうしてなのか、急にノイズが走ったように後半の言葉が聞こえない。
フィシスが何かを懸命に訴える。
彼の背中は毅然として伸ばされていて、その頭は何度も頷いた。頷いているのに、フィシスの表情は強張って行く。

「違う、僕の死は、僕の意志だ!」
その背中に、口を突いて出た言葉に驚いた。
どうして。
自分は死んでなどいないのに、知らない二人の会話に何を思って割り込んだのか。
けれど二人は、後ろにいる自分のことなど気づいた様子もなく会話を続けている。
青年が赤い色を翻して歩き出した。
フィシスが手を伸ばす。
その手は、触れることも叶わないまま、青年は振り返ることなく部屋を出て行こうと………。



規則正しい電子音が響いて目が覚めた。
寝起きの寝惚けた頭に額を抑えながら起き上がる。
「夢……を、見た、ような……」
それもひどく疲れる夢、だったような。
けれど内容をまるで覚えてないのだから、どうと判断をつけることも出来ない。
「サウンドスリーパーの故障か?」
何か悪酔いをしたような気分で、冷たい床に足を降ろすと頭を振った。
洗面所に向かおうと立ち上がったところで、ふと壁にかけていた鏡に目をやる。
当たり前だがそこに映るのは自分の顔だった。
銀の髪と、赤い目。
異相というに相応しいその容姿に、少年は自嘲を込めて頬を緩ませ、軽く首を振った。

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