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日々の呟きとか小ネタとか。 現在は転生話が中心…かと。
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No.30 転生話9
そういえばこの話、ナスカっ子たちとシロエは登場予定が決まっているんですが、長老たちがどうなるのかまだ未定です。他のミュウ(キムとかカリナとか)や、テラ側(セルジュやグレイブ)もどうしたものか。

転生話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話


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新しい教室で振り分けられていた席は窓際だった。
新入生が多い階下からここまで来ると、注目する視線が少なくなってほっとする。
新学年、新しい教室、新しいクラスメイトの顔ぶれ、そういった適度に騒がしい教室で、ブルーはひとり窓辺から外を眺めていた。
大通りではいくつにも別れる人の波が、ここまでくると一方向に定まって、すべてが校門に吸い寄せられるように流れてくる。
頬杖をついて、目的もなく眺めているつもりだったブルーは、その目が金髪ばかりを追っていることに気づいていなかった。
そうして、わざわざ追って見分ける必要すら、なかったことを知る。

金なんてそんなに珍しい髪の色ではない。
それなのに、笑いながら校門を潜り抜けたその少年だけは、まるで太陽の光をひとり浴びているかのようにキラキラと輝き、振り返るその動きで舞うようになびく。
そこだけが切り取られた絵のように、人込みの中で一際目立つ存在。
振り返り、口元に手を当てて後ろに向かって何かを言っているその絵画の中に、無粋な手が割り込んだ。
ジョミーの首に巻きつくように伸びてきた腕。
連れがいたなんてまったく気づいてなかったブルーは、ジョミーの首に腕をかけて引き寄せ、耳元に何かを囁いた少年にむっと眉を寄せる。
友人らしき少年は片手で自転車のハンドルを押さえているところを見ると、どうやら先ほどの暴走の片割れらしい。
斜め後ろから引き寄せられたジョミーは、自身も少し後ろに身体を倒すようにして、少年の耳に口を寄せた。

二人で、何かを囁き合い、笑い合う。
何がそんなに面白くないのか……今朝は夢見が良くなくて寝不足なので、元から機嫌が悪かった。そこに人から体当たりをされて、胸は痛いし、今なら楽しそうな人物を見るだけで不愉快になるのも無理はない。しかも相手がその加害者ともなればなおさらだ。
不愉快なら目を逸らせばいいと思うのに、何か人目を引くのか友人と肩を組むのをやめて駆け出したジョミーを目で追ってしまう。
そこに校門に駆け込んできたのは、黒髪の友人の弟の友人。
「サム!ジョミー!」
窓越しに、その声が微かに聞えた。
途端にジョミーは肩を竦めて頭を抱えた。だがその表情は悪戯でもして叱られた子供のように、楽しそうだ。
ふと、その右手に白い布が巻かれていることに気づいた。
ジョミーが振り返って、キースに何かを言う。キースは額を押さえて溜息をつく。
その後ろから苦笑いしているリオとマツカがゆったりと歩いて校門を潜ってきた。それに何か気づいたのか、ジョミーは慌てたようにリオの前へと駆け戻る。
深く頭を下げるジョミーに、リオは微笑みながら手を振った。リオからジョミーへ、鞄が手渡される。
並んで校舎へ歩き出した一団から、ジョミーの友人らしい少年が駐輪場へ行くのか自転車を押して離れた。するとキースとマツカがその後を追う。
リオと二人並んで校舎へと歩いていたジョミーは、ふと何かに気づいたように顔を上げた。
ゆっくりと向けられる翡翠の色。
目が、合った。

心臓が跳ねる。
新しい命が芽吹く新緑のような瞳は、まだ15歳になってもいないはずの子供のものとは思えない深い色に見えた。
だがそれは瞬きをする一瞬の出来事で、ジョミーはすぐにくるりと大きな目を丸めた。
そして、両手を交差させながら大きく振る。
それが自分に向けられていると思うほど、ブルーは……。
「怪我、大丈夫ですかー!」
窓ガラス越しの声は不鮮明だったが、確かに聞えた。
自分に向けられているだなんて思いもしなかったのに、どうやらジョミーはブルーに向けて手を振っている。
それでリオも気づいたらしく、こちらに顔を向ける。
途端にブルーは手近にあったカーテンを一気に引いて、外の風景を遮断した。

「なんですか、あの態度は」
教室に上がってきた友人は眉を寄せて、最初から批難の体勢だった。
「……何が」
カーテンを引いて少し陰の差した机で頬杖をついたブルーは、気のない様子で備え付けの端末を弄る。
今年のカリキュラムを組まなくてはいけないので、これは特別おかしな行動でもない。
だというのに、溜息をついた友人は端末の蓋を無理やり閉じた。お陰で危うく手を挟むところだ。
「危ないな」
「せっかくジョミーがあなたに気づいて声をかけたのに、わざとカーテンを引いたでしょう!」
「別に。なんでもないのにいつまでも、面倒だからやっただけだ。あれでこっちの意図は伝わっただろう」
「それに、外でも無理やりジョミーを押しのけて壁にぶつけたりして!」
「わざとじゃない」
「当たり前です!痣にでもなったらどうするんですか。可哀想に!」
いつもはおっとりとしている友人が、珍しく怒りを顕わにしている。リオはブルーの性格も知っているし、そんなに目くじらを立てるほどの危険行為だったわけでもないというのに。
ジョミーがしたことに比べれば、壁にぶつけたくらいかわいいものだ。しかも不可抗力。
「痣くらいなんだ。それに可哀想なのはこっちだ。お陰で肋骨の辺りは痛むし……」
「肋骨?」
聞き返されて、しまったとばかりに頬杖を少しずらして掌に口元を押し付けるようにしながら、端末の蓋を上げる。
画面が点灯する前に、もう一度上から強制的に端末を閉じられた。
「肋骨を痛めたんですか?どうして医務室に行ってないんです!」
「大したことはない。放っておけば……」
「診て貰うだけでも診てもらっておきましょう」
腕を掴まれ、席から引きずり上げられたブルーは、口を滑らせた己を内心で罵らずにはいられなかった。

仕事で嫌と言うほどキーボードを打ち続けたのに、家に帰るとまたキーボードと格闘したくなるとはこれいかに。
以前の仕事は暇で暇で、仕事中にお話メモとか作ってたんですが、今の仕事は(仕事中には)忙しくてそれどころでありません。しかしこれが本来の姿……(笑)

11月の試験に落ちたのでorz、2月に再トライということで、2月の大阪オンリーに行けないかも~と戦々恐々としていたんですが、検索したら日程がズレてました。
やったー!
試験二週間前の貴重な日曜日だなんて知りません。最悪6月に再トライするからいい!(笑)
いい大人がそれってどうよとか頭の片隅で理性が呟く声は無視です。試験に落ちても死にゃーしませんが、イベントに行けないのは血の涙、七転八倒の苦しみなんだー!
……年末の東京の祭りには参加できませんしねー、せめて、せめて大阪イベントくらいは……!
1月のインテもなんとしてでも行く……。
しかし夏も思いましたが、結城先生のご本は、どうにか公式で一般流通してくれないものかと、もうホント、ホントにね……!(泣)

って、優れていそうですよね、ブルーとか。ジョミーやトォニィや、サイオンで何かを取り寄せたり攻撃したりできる人はきっと優れている。キースとかメンバーズエリートもきっと優れているに違いない……。

机の角とかで足の小指をぶつけたりするのは、この能力が欠如しているからだという話を聞いたことがあるんですが、だとしたら私はほとんど持ってません。
踏み切りにて、遮断機が上がると共にダッシュするつもりでした。ええ、たしかにそのつもりだった。そしたら電車に乗れるので。
……まさか上がりかけの遮断機に顔面をぶつけるなんてorz
まさに激突。すごい音がして後ろによろめきました。もともと走りる気だったものですから。
額に瘤と、眼鏡でちょっと切ったくらいで大したことはなかったんですが、家も職場もめちゃくちゃ近いところでやったので、顔見知りに見られていないかそれだけが心配(苦笑)
普段からなにもないところでつまずいたり、どこかにぶつかって日々青痣が絶えない粗忽者ですが、今日はさすがに本気で恥かしかった~(^^;)
一日50時間くらいあればいい。増えた分は全部夜で。
とは、昔から言い続けている夜行生物の愚かな呟きですが、ホントにそうなればいいのに!
そんな叫びをつらつらと。
なにやら教育上よろしくない単語が、ついぽろっと出たので以下の記事は折り畳み。どこがよろしくない単語なのか分からなかった方は、どうぞ清いままでいてください。


自分の場合、時間がないのは明らかに自業自得なんですが。だってパソコンを立ち上げたらサイト巡り。
止められるわけない!(開き直り)
好きサイト様への日参を止めればちっとは時間ができるはずなんですが…自分の創作時間と比較して巡る時間の方が明らかに長いのはちっとどころじゃない(苦笑)
リンクページも更新したいです……。

連載とか読みきりの続きとか、別の短編とか裏とか書きたいものは山ほどあるのにー!……とは前も叫んだことですな(^^;)
うちのブルーはやたらと趣味がマニアックなんですが、そこが良いと某様に仰っていただけたので、この先も思う存分マニアック路線「にも」進みたいと思います(笑)
普通のえっちも書きたいのですが、次の教育指導は尺八かな……(「普通」はどこに?)
教育指導は初めてまでをシリーズ化しそうな気がしてきて……読みきりだったはずなのに、続きが書きたくなった時点で負け組。
しかしだとすると、あの話のブルーはどういう順番でジョミーに手を出す気なんでしょう?(笑)
No.26 文化祭
前記事の感想で、あとでアップすると言っていた、シャングリラ学園の小ネタです。プレミアムファンディスクvol5のちょっとしたネタバレとも言えるのでちとご注意。
ここの二人はカップルです。付き合ってます。
……あれ?あのノリだけど実は付き合っているとしたら、ジョミーってツンデレになる?(笑)




わざわざ喧嘩を吹っかけに来たのか、嫌味を言うだけ言ったキースがいなくなり、フィシスが磨いた壷をリオに運ばせて、生徒会室には二人きりになった。
だというのに、ブルーは落語の練習を辞めようとしない。
「あそこの長屋の親父ときたら、宿六と言われてへぇと笑ってやがる。それというのも―――」
身振り手振りを交えて小噺をするブルーは本当に活き活きとして楽しそうではあるが、それを眺めているジョミーは面白くない。
決して落語が面白くないというのではなく……。

ジョミーは手にしていた、クラスや部活や、あちこちから出された申請書の分厚い束で机を叩いた。
大きな音にさすがに驚いたのか、ブルーが誰かの肩を扇子で叩いたような振りをした格好のままで目を丸めて動きを止める。
「どうしたんだい、ジョミー?」
「どうして落研の発表会の練習を生徒会室でしてるんですか。部活の練習は部室ですればいいでしょう!」
「部室だとジョミーがいない」
「はあ?」
正面を向くように座り直すと、眉をひそめるジョミーに真剣な眼差しを向けてブルーは同じことを繰り返した。
「部室だとジョミーがいない。ジョミーがいないと僕は動悸息切れ眩暈に頭痛と様々な持病が併発して……」
「はいはいはいはい」
無駄なことを聞いたと手を振って話を終わらせようとしたジョミーは、その手を扇子で止められてブルーに視線を戻す。

「文化祭当日、君は忙しい。きっと僕の勇姿を見ることもできない。だから今のうちに見て欲しいだけだよ。君のためだけの寄席を」
「そ………」
言っていることは感動するものでもなく、むしろ呆れ果てるような内容なのに、その赤い瞳をまっすぐに向けられて、甘い微笑みをのせた顔で言われると、どうにも文句が引っ込んでしまう。
「………ブルーの出番って、何時頃?」
「寄席は午前と午後と二回同じ噺をする。僕はトリを務めるからそれぞれ終わり頃だね」
「ふぅん」
ふいと顔を背けて気のなさそうな返事を返したのに、小さな笑い声が聞えた。
去年まではブルーがソルジャーをしていたのだから、ソルジャーの仕事のひとつに、見回りがあることなど分かっているに違いない。

膝に乗せていた手を上から握られて、ジョミーの手がぴくりと震えた。
片手は頬杖をついたまま、膝の上の手をそっと開く。
するりと指の間に入ってきた長い指に指を絡めたジョミーは、不機嫌そうな表情のまま、頬はほんのりと赤く染まっていた。









で、見回りに行ったらブルーはあんな調子で、結局勇姿は見せられない、と(笑)

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