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日々の呟きとか小ネタとか。 現在は転生話が中心…かと。
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サムは友達思い。ブルーは自分の気持ちに無自覚。ジョミーはどちらの内心も分かってない。キースは鈍い。
このメンバーだと話がややこしくなるだけのような……(苦笑)


目次


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「ジョミー!」
後ろから足音も騒がしく駆けてくる少年の声に、ブルーの眉間にしわが寄った。
あの下級生には特に非はないはずだ。今も斜め後ろから話し掛けてくるジョミーとは違い、ブルーにやたらと関わってくるわけではない。今だって彼が呼んだのはジョミーだ。
だというのに、つい身体が急ぐように僅かに前のめりになる。
気が付けば空いていたらしい距離は、向こうが少し走ると簡単に詰められた。
後ろから引っ張られたらしく、触れるような距離にいたジョミーが不自然な動きで視界の端から急に消える。
空いた右側につい振り返りそうになって、首に力を入れてそれを避けた。
「お前、はえーよ。先に行くなって」
「ぼくも先輩も速くないよ。サムがゆっくりしすぎなんだろ。ほら、キースなんて走ってなくてももう追いついた」
「コンパスの差があるからな」
「…………うわあ……すごいな……」
「キース……悪気がないからって何でも許されると思うなよ!」
「僕は何かおかしなことを言ったか?」
すぐ後ろの喧騒に、ブルーは更に少し前のめりになる。
キースは自分と同種に近い人間だと思っていたが、少し違うようだ。彼は人が嫌いなのではなくて、単に心の機微に鈍いだけらしい。だから友人は少ないが、心を許した相手を持つ事も、自らも歩み寄ることもする。
ブルーにはひとり友人がいるけれど、彼がいい加減に呆れてブルーから離れて行けば、果たして追いかけるだろうか。恐らくは否、だ。
キースとマツカもそんな関係だろうと見ていたけれど、そうではないかもしれない。キースは、マツカの優しさに報いることもあるかもしれない。
そしてジョミーは明らかに、そんなキースたちといるほうが似合う少年だ。
ブルーの世話を焼きたがる様子は一生懸命で誠実で、どれほど明るく振舞っていてもそこにはどこか必死な痛々しさがある。
だがキースやサムと過ごすジョミーは、快活な彼らしい様子が伺える。
馬鹿馬鹿しい。関係が違うのだから当然だ。
ジョミーはサムと友人で、恐らくそのサムを通してキースとも友人になって、けれどブルーとはあくまで責任を挟んだ関係。
だったら無理をしてまで、ブルーの世話を焼こうとしなければいいのに。こちらが生活の補助をしろと言ったわけでもないのに勝手に押しかけて、義務感を振りまくくらいならこなければいい。

学園の門が見えたときには、ほっと息をついてしまった。
何に対して安堵したのかと思えば、そんな些細な行動さえも面白くない。
「もう着いた。鞄を」
振り返って手を差し出せば、ジョミーはそれを忌避するようにブルーの鞄の肩紐を握り締めてブルーから少し遠ざけた。
「教室までまだあります」
「教室まで着いてくる気か?」
「したいようにすればいいって言ったのは先輩じゃないですか」
確かにそうは言ったけれど。
ジョミーがただ難色を示しただけなら更に不快が煽られたかもしれないけれど、彼は拗ねたように唇を尖らせて抗議する。
ジョミーの見せる素直な感情表現は、時にブルーを苛立たせるのに、時に落ち着ける。よく分からないが、とにかく今は嫌な気分ではなかった。
いちいち揉めるのが面倒で好きにしろと言ったのだから、もって行きたいと拗ねるならそうさせようか。
ブルーがそう手を引っ込めようとしたところで、ジョミーの肩から別の手が鞄をひょいと取り上げた。
「あっ、サム!」
「お前ね、お世話するのはいいけど、限度ってもんを考えろよ。何でもかんでも自分がやりたいことをやるんじゃなくて、相手の要望に応えるのが『いい具合』ってもんだろ。やりすぎるとただの押し付けだぞ」
サムはジョミーに苦言を呈すると、むっと頬を膨らませたジョミーからブルーへと視線を移して、笑顔で鞄を差し出してくる。
「すみません、先輩。こいつにはあとでちゃんと言って聞かせますから」
一瞬だけ浮かびかけた言葉をすぐに振り切って、ブルーは淡々と頷いて鞄を受け取った。
「そうしてくれ」
彼が言ったことは間違っていないし、ブルーの要望にも叶っている。
それなのに、まるで無理やり嘘を口にしたように違和感が残る。
鞄を肩に掛け直すと、礼も言わずに背を向けた。そうでもしなければ、自分でもおかしな表情をさらしそうな気がしたのだ。
「あ、先輩!放課後もぼく迎えに行きますから!他にも何かあったら連絡くださいね!」
慌てたようにジョミーが声を張り上げたけれど、ブルーは振り返りもしなかった。

校舎に足を踏み入れると、ちょうど階段を降りて来たところだった友人と出くわした。
「おはようございます、ブルー。教室から見えたので迎えに来ましたよ。鞄を持ちましょう」
偶然ではなく、彼も迎えだったらしい。
「……余計なことを」
口にした言葉に、胸のつかえが取れたような気分になった。先ほどジョミーの友人に向かって言いたかったのはこちらだったらしい。
ブルーの要望に叶うのに、何が余計なのか。
奇妙なことだと自分自身を訝りながら、リオには素直に鞄を渡した。
No.61 なかなか
思い通りにはいきません。深夜のうちに転生話を更新して、できればすぐに歌姫にかかるつもりだったんですが、一日ずつズレ込みそうです。アレな話題をほぼ丸一日memoの一番頭に持ってくる気なんてなかったのに(笑)

気が付けばすでに1月も3分の2が過ぎようとしていて慌てます。早いなあ~。
2月末までの約1ヶ月ほど、そろそろ試験勉強でサイト更新速度が落ちてくるかと思います。というか、落とさないとマズイんですが、つい体がパソコンの前へ移動してしまいます。なんて意志薄弱な。
元々向上心というものに欠けるというか、数年無職をやってたときは焦っていたのに、とりあえず働けるようになったらそこで満足しちゃうんですよね……いかんいかん、目指せスキルアップ。
……しかし今になって数年に渡ってゴロゴロしていたことをかなり後悔しております。テラにかける為の貯金を使い切っていたのが痛いなあ……。子供の頃からのお年玉も含めて2×年分の貯金をすべて使い果たしているので、東京のイベントに行けない……。わーん、自分のバカー!

ということで、もうすぐ開催のソルジャー缶ですが、当日はあちらが晴れるとよいですね(^^)
自分が行けないと羨ましいものの、やっぱりテラがジャンルとして盛り上がるのは嬉しいです。

よし、記事を流したところで今から転生話に取り掛かります。
転生ブルーの肋骨を亀裂骨折なんてことにして怒りを買ったのか、と思うくらいに昨日から胸が痛みますorz
ブルーみたいに何かと激突したということもないので理由はわかりませんが、以前から時折あることなんで、今回も痛みが引くまで放置するしかないわけですけれども。常に痛いのではなく、痛みに波があって、なんでもないときもあれば、息を吸うのもつらいという時もあって、今はまさに底の方です。お陰で息苦しい…。

で、胸部の話つながりで、女の子ジョミー、というか女の子化したときの胸などへのこだわりの話をひとつ。
初っ端からシモネタですので記事を開く際はそのおつもりでお願いします。転生ジョミーに対してセクハラ発言多数……というかセクハラの嵐。





巨乳が好みです。
最初から何を主張しとるんだと言われそうですが、キャラを女の子化するなら巨乳が好みなのです。
大きさよりも形とかバランスのほうが大事は大事ですが、触ったら反動があるくらいがいい(笑)
自分にないから憧れるというだけじゃなくて(苦笑)、触り心地が良さそうなのがいいなあと。
元から女の子キャラならどっちでも良いですが、男の子をわざわざ女の子に変換するなら、乳、尻、太股はむっちり質感が欲しいのです。
なんだかGS美神の横島みたいな叫び(笑)
でも見る側に回れば微乳ジョミーでも、それはそれで楽しく拝見します。微乳に悩んだり恥らったりするジョミーもかわゆい、かわゆい(^^)

しかし自分で書くなら巨乳。や、巨乳というか、(ブルーの)手で揉んでちょっとは余るくらいは欲しい。
じゃあなんで自分で書いてる転生ジョミーが男の子みたいなんだと言えば、そこはそれ、そうしないと乳や尻や太股が女の子の質感だったら最初からブルーにバレちゃうじゃないですか。実はそれだけの話です(笑)
ブルーはジョミーがジョミーであるなら、男の子だろうと女の子だろうと巨乳だろうと微乳だろうと気にしないと思うのですが(彼の理想は「ジョミー」だから)、私が書くのが楽しいので、ぜひブルーにはおっぱい星人になってジョミーを育ててあげて欲しいです。
だってこのジョミーだと「邪魔になる」の一言で、バストアップ体操なんてきっとしてくれない。だったらブルーに育ててもらわないと!
……ジョミーだけじゃなくてブルーにもセクハラ発言でした。

でもこの転生ジョミーで年齢制限のある話は書かないので(書いても多分ギャグ風味)、ブルーがおっぱい星人になることはないでしょう。
おしりかじり虫でも、絶対領域にこだわったりもしません。ご安心ください(笑)
むしろ女の子慣れしてないので、ジョミーがびっくりするくらい慌てふためきそうです(^^;)
実はものすごくムッツリなブルーなんていうのもとても大好きなんですが(笑)、少なくとも転生ブルーはストイックな人……単なる人間不信と言うべきかorz

サムの視点にて。
気が付いたらジョミーとの会話まで辿り着かず、サムとキースばっかりの回に。


目次




ごくごく一般的に暮らしてきたと自負している身は、注目を集めることに慣れていない。
手ぶらでさっさと歩く先輩に、その鞄を預かって後ろをちょこちょこと付いて歩いては話し掛けている親友と、今自分の隣でその二人の様子に呆れたような目を向けるもう一人の親友と。
「……目立つんだよ、お前ら」
そう呟かずにはいられなかった。

「サム、どうした?」
溜息をついたサムに気づいたのは隣にいたキースで、先を行っていたジョミーの声を聞きつけて振り返る。
「なにかあった?」
「サムの様子が変だ」
「変ってなんだ、変って。俺だってなあ、キースの横にいたり、ジョミーとつるんだりするのは慣れてたよ。慣れてたけど、一足す一は二じゃなくて五だったり十だったりしたらさすがに気後れの一つもするっての」
おまけに更にもう一つ足されてしまえば桁が違う。
「何を言っている。一と一を足せば二にしかならないだろう。それとも二進法のことか?だがそれでも五や十というのは矛盾が」
「ああもうキース、お前って奴は……」
言葉を額面通りに受け取るなと額を押さえて苦笑いしたけれど、もう一人の親友などは早々に興味を先に行く先輩に戻して追いかけている。
「なんて友達甲斐のないやつ」
「そうなのか?」
「本当にお前って奴は」
わざとらしく涙を拭う仕草をしてふざけてみても、期待していなかった通りキースはそれには乗ってくれなかった。
冗談混じりに落ち込んで見せるのを止めると、頭の後ろで腕を組んで軽く背を反らす。
「それにしても、ちょっと意外かな」
「何がだ」
「ジョミーだよ。あいつは割りと面倒見もいいほうだけど、どっちかっていうと年下とかに対してなんだよな。そういうの。確かに怪我をさせたし悪いのはこっちだけど、忠犬みたいに家の前で待ってたり、犬っころみたいに嬉しそうに後ろについて歩くってタイプじゃないのに」
「そうなのか?……あまり違和感はなかったが」
「まあ、責任感の強い奴だから、分からなくもないっていやー、分からなくもないんだけどさ」
「どっちなんだ」
「言ってて俺も分からなくなってきた」
苦笑するキースに、サムも鼻の下を擦りながら苦笑いを漏らすしかなかった。

もう一度周囲を見回すと、女生徒たちの視線はやはりブルーとジョミーとキースにほぼ等分に分かれているように見えた。
その、ブルーに向けられる熱の篭った視線を見て、ジョミーの背中を見る。
「……あいつに限ってとは思うけど……」
「何を」
今度こそ正真正銘独り言のつもりだったサムは、聞き返されて難しいことを聞かれたように眉を寄せる。
「いや、俺もあいつが面食いだとは思ってなかったけど、知らなかっただけかもしれないし」
「だから何の話だ」
重ねられる問いにサムは思わず髪を掻き毟った。ほとんど男友達としか思えないような親友のそちら向けの話を、どうして自分が考えているのかと思うとかなり馬鹿馬鹿しい気分になってくる。
「ジョミーがあの先輩に惚れちゃったんじゃないかって話」
半ば投槍にそう口にして、言葉に直すと途端に心配になってくる。
ジョミーはああいう格好をしているから分かりにくいが、元は悪くないはずだ。けれど相手があの冷徹な美形だと思うと、どう見てもジョミーの手には負えない。
ジョミーが泣くのは見たくないと思う反面、恋に悩むジョミーという図は想像だけでも難しく、やはり自分の勘違いだろうかと首を捻り始める。
だがキースは別の意味で首を捻っていた。
「サム」
「なんだよ」
顔を横に向けると、キースはサムを見ていなかった。やや複雑そうな表情で、前の二人を見ている。
「彼は同性愛者か?」
「は?俺が知るかよ」
彼、といえばジョミーの隣を歩く先輩しかない。だがそれでは会話が噛み合わない。ブルーの人となりはキースのほうが知っているはずだし、サムは今ジョミーの話をしていたのに。
振り返ってみて、キースの勘違いに気づいたサムは思わず吹き出してしまった。
「お、お前、今のジョミーの話か?」
「そう言ったのはサムだろう」
キースはジョミーを男だと勘違いしている。
無理もない。服装は男のものだし、言動も妹のアルテラの方がよほど少女らしい。周りの視線も、ジョミーに向けられている大半は「可愛い男の子」を見つけた年上の女生徒ものだ。
考えてみれば、もしもジョミーがブルーに対して異性としての好意があるのなら、あの格好はない。
いきなり妹のように可愛くおしゃれとはいかなくとも、少なくとも性別を勘違いされるような格好では迎えに行ったりしないだろう。
「お前、そりゃーさ」
急に気が楽になったように思えて、胸を撫で下ろしながらどうにか笑いを治めようとしている間に、キースの渋面は深くなる。
「僕はそういったことに偏見はないつもりだ。だがブルーは止した方がいいと思うが」
「いや、だから偏見とかじゃなくて」
「いつでもあの調子だからな。昨年はあれでどれだけ女生徒絡みの問題を起こしたか……」
「問題?」
ジョミーに限って、まさかとは思う。思うけれど。
「女癖悪いとか?」
もしもジョミーがあの先輩に好意を寄せているのかもしれないと思うと、それは気が気ではない情報だ。
「逆だ。自分に興味を示す異性に対しては敵意に近い感情を向ける。ブルーが意図しているわけではないようだが、どうも事を大きくする」
「……それはそれで厄介だな」
ジョミーに限って、まさかとは思うけれど。
振り返らない先輩の後ろに一生懸命ついていくジョミーの背中に目を向けると、急に不安になって来た。

前記事のテンションの高さに思わず失笑。よっぽど嬉しかったんだな…と、なんて分かりやすい!
今でもその幸せが続いているので、あんまりこう、深く落ち込みはしないんですが、最近ことごとくアニメを見逃してます。
この間から始まったペルソナの第一話、最終回が近いのに攻殻機動隊、その前に放映しているシュヴァリエ、昨日のヤッターマンと立て続け。しかもヤッターマン以外はケーブルなので再放送もあったのに、それすらも見逃しですよ。忘れっぽすぎやしませんか。
攻殻やシュヴァリエは新作でもないはずなんで、レンタルとかで見れるだろうとは思うんですが、またやるだろう再放送を待つかなー。某所に行ってみるという手もありますが。

しかしこうやって見ると、やっぱり一話も欠かさずに毎週かぶりつきだった「地球へ…」は自分の中で特別だったんだと思います。いや、DVDも全巻買い揃え決定している時点でそうかー。
出費に関してはまるマとか幻水とかの方が(同人誌などもあわせると)散財しているんですが、それはあくまでテラのメディア展開がほとんどないからで、まるマみたいにゲームとかドラマCDとか出してくれたら、全部買う自信があります。なんてちょろい客(笑)
でも放映が終わったアニメのメディア展開はちょっと期待できないか……まるマみたいにまだ原作が続いていたら可能性はあったけど。綺麗に完結しているので、第二期とかできる話じゃないしなあ。
しかしテラでゲーム……できるとしたらプリンセスメーカーみたいに、ソルジャーメーカーと、国家元首メーカーくらい?
しまったキースはシャレにならん……orz

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